私は私へ戻っていこう。昨日ご飯を食べた後、ふと使っていたマスカラがないことを思い出し、帰りに買ってこようと思っていて忘れていたことを思い出した。
家族と夕飯を済ませたあと、近所のツルハへと出かけた。日没はとっくに過ぎていたものの、まだ少しだけ明るい空を見上げながら、独身の頃は好きな時間に好きなように外に出ていたことを思い出した。
産後、私はこれまでの自分がガラガラと音を立てて崩れていくような感覚に陥り、これまでの私はどこかへ行ってしまったと思っていた。
それは、息子中心の生活に慣れていないことと、息子の命をどうにかして繋いでいかないといけないというプレッシャーから、そのような気持ちになってしまったのだと思う。
私の好きだったもの、心が安らぐものからは一切距離を置き、子どもの世話をすることだけに必死だったあの日々。今思うと、本当に一生懸命頑張っていたと思う。
でも、子どもも4歳になり、自分でできることも増え、意思疎通もできるようになり、彼のことならなんとなく「こうしたいんじゃないかな」というのがわかるようになった。
最近、少しだけ余裕が出てきたのか、お風呂の後のスキンケアをちょっとだけ贅沢なものにした。以前は本当にお風呂から上がって化粧水を塗るだけという簡単なスキンケアだったけれど、最近はきちんと化粧水を塗って、乳液を塗って、クリームを塗るというフルコースを自分にできている。
子どもを産んで一気に老けてしまったけれど、それ以上この老化を止めようと思って、毎日スキンケアを頑張っている。40代が近いけれども、私の肌は頑張ったなら頑張ったなりに応えてくれて、とてもきめ細かく整ってくれているのでありがたい。
まだ子どもがいるから好きな時に好きなところへお出かけというのはなかなかできないけれど、これまで子どもがいるからできなかったと制限していたあれやこれやを、少しずつ解禁してもいいのではないかと思った。
以前の私が好きだったもの、心癒されていたものに、少しずつ触れる生活を取り入れていこうと思う。
「そうそう、私ってこういうことをするのが好きだった」「そうそう、こんなことを以前していたよなあ」なんてことを思いながら、昔の自分と今の自分が地続きになればいい。
そんなことを思いながらツルハに買い物に行った。

#100日連続投稿チャレンジ93日目