お金より大切?満足する時間の見つけ方

さて、ここで「良い時間の使い方」について考えてみましょう。良い時間の使い方って実際どんな使い方なのでしょう。

「時は金なり」とか「Time is Money」とかよくお金と時間は同じように貴重なものとして考えられているけれど、私はこの時間とお金を一緒にすることはちょっと違うかも知れないと考えています。

たとえば1万円が財布にあったとして、「この一万円を上手にやりくりして満足するように使い切ってください」、というお題がでた時に、私たちは無駄遣いをできる限りせずに端数などを考えてこの1万円を使いきるように努力することでしょう。

でもたとえば「これからの24時間を上手にやりくりして満足すうりょうに使い切ってください」と言われた時に、お金の時同様に端数(時間でいったら1分1秒)まで考えキチキチと行動するのでしょうか。そしてそれが本当に「満足のいく時間」なのでしょうか。

満足のいく時間と聞くと、私だったらカフェでコーヒーを飲みながらのんびりする、とか子どもと一緒に過ごす時間とか美味しいものを食べている時間とか、どちらかといったらゆったり、まったりとした時間をイメージすると思います。みなさんはどうですか?

満足する時間”を増やせば、“満足する人生”が近づく。前章にも書きましたが、私はこう思っています。

満足する時間を増やすためには、まずはご自身がどういう時間の使い方を「満足する時間なのか」と決めることが大事だと思います。

すぐに満足する時間の使い方が出てこない方は一日を振り返った時に「よかったな」と思う時間をピックアップするところから始めてみましょう。

この「満足する時間のリスト」が増えることで毎日がぐんと楽しくなり、ひいては人生が彩られていくのだと思っています。

私が一番どん底にいた時の「満足した時間」は子どもを保育園に送る前にコンビニに寄って自分の好きな飲み物を買う、という本当にちょっとしたことでした。

1歳の子どもを抱え、仕事を始め、朝の時間が本当に戦争のように忙しい毎日で自分の時間なんて1分も取れずにいましたが、朝保育園に行く途中のコンビニに寄り、その日に会社で飲む飲み物を買うだけで、自分をとても大切に扱えている気持ちになりました。

それからは朝5分早く家を出てコンビニに寄るようにしました。

何か「良い時間だった」と感じられる時間があったらメモをして、再現性を持たせましょう。毎日再現性を持たせるのは難しいかもしれませんが、自分で自分の時間をコントロールできているような気持ちになり、ちょっとだけ気分も上向きます。

まずは今日一日を振り返ってみて、いつの時間が心地よかったか、満足できたか、振り返ってみましょう。

※この原稿は、今後刊行予定の書籍『スキマ時間でできる!わたし時間のつくりかた(仮)』に収録予定です

#100日連続投稿チャレンジ58日目